パルプ・紙業種への導入事例

凝集沈殿槽や好気処理設備に多数の実績

パルプ・紙業種への水処理設備導入事例をご紹介します。製紙産業は大量の水を使用するため、「排水処理が大規模になる」「稼働しながらの設備更新や増設を行いにくい」といった課題があります。省スペース型の排水処理設備、苛性化設備のソリューションをご提案します。

パルプ・紙業種への導入事例①

好気処理を用いて活性汚泥を凝集分離し、曝気槽MLSS管理を容易に

A社様の沈殿槽は主に3つの課題を抱えていました。

  • 負荷変動時にバルキングが発生し、処理水質が悪化する
  • 沈殿槽の濃縮度が一定でなく曝気槽MLSS管理が煩雑
  • COD処理のための凝集沈殿槽の設置が必要

そこで住友重機械エンバイロメントは、凝集、曝気槽の沈殿槽として凝集分離を行う、スミスラッジシステムをご提案。導入することでバルキング時も沈降分離が可能になり水質が安定。1台の沈殿槽でCOD処理を行い、引抜濃度も安定し曝気槽MLSS変化が皆無になりました。

<お客様が抱えていた課題>
  • 負荷変動時にバルキングが発生し、処理水質が悪化
  • 沈殿槽での濃縮度が一定でなく
    曝気槽MLSS管理が煩雑
  • COD処理のための凝集沈殿槽の設置が必要
<適用後の効果>
  • 好気処理の汚泥分離に凝集沈殿処理を適用することでバルキング時も沈降分離が可能に
  • 引抜汚泥濃度が安定することで、一定流量の返送で、曝気槽のMLSS管理が行える
  • 1台の沈殿槽でCOD処理の凝集沈殿槽を兼ねるハイブリッド処理

ハイブリッド型活性汚泥処理システム「スミラッジシステム」の導入

ハイブリッド型活性汚処理システム「スミスラッジシステム」は、従来の標準活性汚泥法に比べて、低コスト、省スペース、高性能を実現した処理システムです。COD処理なども可能であり、多様な処理対象物に対応することが可能です。

超高速凝集沈殿槽「スミシックナー」イメージ図
超高速凝集沈殿槽「スミシックナー」

<水処理の改善事例>

沈殿槽をスミシックナーに更新して、活性汚泥を凝集分離することで、処理水、曝気槽MLSS管理を容易にさせ、且つCOD処理も同時に行います。

パルプ・紙業種への導入事例②

高速凝集沈殿処理を用いて凝集剤の使用量を削減、省スペース化

B社様の処理施設は主に3つの課題を抱えていました。

  • 凝集沈殿槽の分離性能が悪く、凝集剤の使用量が多い
  • 多段処理への原液分配調整や凝集剤の混合の調整が煩雑であった
  • 内部液量が多いためメンテ・清掃が容易にできない

そこで住友重機械エンバイロメントは、分離性能の高い超高速凝集沈殿槽「スミシックナー」をご提案。凝集性が向上したため凝集剤の使用量を削減でき、処理液量に対して保有液量が少なくなったため、メンテナンスやスケーリング対応が容易になりました。

<お客様が抱えていた課題>
  • 凝集沈殿槽の分離性能が悪く
    凝集剤の使用量が多い
  • 設備が大きく、処理悪化時に
    悪質な処理水が流出し続ける
  • 内部液量が多く
    メンテ・清掃が容易にできない
<適用後の効果>
  • 原液と凝集剤の完全混合、凝集剤添加後の滞留時間が短く、凝集性が向上
  • 沈殿槽断面積を有効活用することで分離性能が向上し、凝集剤の使用量を削減
  • コンパクトな設備で、液保有量が少ないため、液を系内保有させ、メンテナンスが容易に行える

超高速凝集沈殿槽「スミシックナー」の導入

超高速凝集沈殿槽「スミシックナー」は、凝集フロックの成長促進とフロックの持つ沈降速度を効果的に発揮する凝集沈殿装置です。
高分子凝集剤の注入タイミングが可変、且つ分割添加が可能な装置構造により、凝集効果をそのまま活かせて引抜スラッジ濃度も高くなります。

超高速凝集沈殿槽「スミシックナー」は、 従来型沈殿槽に比べて、約1/3のスペースで導入が可能です。
超高速凝集沈殿槽「スミシックナー」

<水処理の改善事例>

多段沈殿槽スミシックナーに更新することで、高温、高アルカリに高分子凝集剤がさらされる時間を削減します。内部駅保有量が少なくなることで、メンテナンス性が向上します。

住友重機械エンバイロメントは、パルプ・紙業種における水処理に豊富な実績を有しています。
ご検討や情報収集を進めておられましたら、経験豊富なスタッフがお客様の状況を丁寧にヒアリングしご相談にお乗りします。お気軽にご相談ください。