耐硫酸性樹脂チェーンフライト式汚泥かき寄せ機「SRノッチ」
耐硫酸性樹脂チェーンフライト式汚泥かき寄せ機「SRノッチ」についてご説明したカタログです。
耐硫酸性樹脂チェーンフライト式汚泥かき寄せ機「SRノッチ」の適用箇所
下水処理の長方形沈殿池用設備として適用可能なチェーンフライト式汚泥かき寄せ機です。最初沈殿池、最終沈殿池の双方で使用できます。
従来型の汚泥かき寄せ機の課題と「SRノッチ」の導入メリット
365日24時間稼働が欠かせない下水処理設備では、耐久性や災害対策、維持管理のしやすさが重要です。しかし従来型の汚泥かき寄せ機は、本体チェーンの樹脂が硫酸に弱く、変形や破断が頻発していました。また地震によるフライトやチェーンの脱落・脱輪が多く、維持管理性に課題を抱えていました。これに対し「SRノッチ」は耐硫酸性と耐震性を強化し、維持管理性を向上させることを可能にしています。
- 沈殿池で発生する硫化水素に起因する
チェーンの破損 - 地震によるスロッシング発生に伴うチェーンの脱落
- 異物の巻き付きやスカムの堆積による保守作業
- 耐硫酸性樹脂チェーン採用による高い耐硫酸性
- 脱落対策を施し耐震性を強化
- 逆転運転が可能になり維持管理が容易に
耐硫酸性樹脂チェーン採用による高い耐硫酸性
「SRノッチ」は、本体チェーンに硫酸耐性のある「変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)」を採用。沈殿池の残留汚泥から発生する硫化水素を起因とした硫酸劣化に高い耐性を備えています。
曝露試験(実際の現象を模擬した試験)にて、従来型チェーン(POM)と「SRノッチ(m-PPE)」に10%の希硫酸をスプレーで塗布したところ、従来型チェーンはひび割れや変色等の変化が起こりましたが「SRノッチ」には殆ど変化がありませんでした。
脱輪対策により耐震性を強化
地震の揺れによる沈殿池内のスロッシング(槽内水の大きな揺れ)で、チェーンフライト式汚泥かき寄せ機の脱落が多数発生しています。これに対し「SRノッチ」は、上部リターンレール部においてチェーンそのものをガイドする構造を採用。特にリターンレール部はチェーン上面もガイドすることで、チェーンおよびフライトの遊びを減らし、地震による脱落や脱輪のリスクを減少させています。
東日本大震災や熊本地震等の大地震発生時に、チェーンフライト式汚泥かき寄せ機のチェーンが脱輪し、場合によってフライトが破断するケースが多く発生しました。その原因は地震によるスロッシングと考えられています。災害対策として、脱輪を防ぐ措置を事前に行っておく必要があります。
レール端部の折り返しによりフライトの挙動を制御し、スロッシングによるフライトの脱落を防止します。
正転・逆転運転ができ維持管理が容易に
住友重機械エンバイロメントは、下水処理場の沈殿池設備におけるお客様の様々なご要望にお応えするため、
耐硫酸性に優れた樹脂素材を採用したチェーンフライト式汚泥かき寄せ機「SRノッチ」を開発しました。
経験豊富なスタッフが丁寧にヒアリングし、沈殿池設備の延命や維持管理負荷軽減をお手伝いします。
お気軽にご相談ください。
耐硫酸性樹脂チェーンフライト式汚泥かき寄せ機「SRノッチ」についてご説明したカタログです。