超高速繊維ろ過装置「イーグルファイバー」
住友重機械エンバイロメントの超高速繊維ろ過装置「イーグルファイバー」の仕組みや特徴を解説します。
超高速繊維ろ過装置「イーグルファイバー」とは
ろ材に圧密構造の繊維を用いることで、高速度の水流下でも従来の砂ろ過と同等以上の安定水質を得られる装置です。
また、空気と水を利用する強力な洗浄方法により、ろ材に付着した濁質を高効率で除去でき、ろ材を常にフレッシュな状態に保てます。
住友重機械エンバイロメントでは、超高速繊維ろ過装置「イーグルファイバー」をご提供しています。
イーグルファイバーの用途
主に以下の処理に用いられます。そのほかにも様々な用途に適用が可能です。
- 河川水、地下水の除濁処理
- 純水製造の前処理
- 飲料水製造の前処理
- ボイラー用水製造の前処理
イーグルファイバーの仕組み
濁質を捕捉する能力は、ろ材の空隙率が影響します。空隙率が高いほど水が流れやすく、捕捉した濁質を多くため込むことができます。
イーグルファイバーはろ材として、ポリプロピレン製の長毛繊維ろ材を採用しており、ろ過砂などの粒状ろ材と比べて、非常に高い空隙率を持ちます。
繊維ろ過装置の濁質を捕捉する能力は、ろ材の空隙率が影響します。空隙率が高いほど水が流れやすく、捕捉した濁質を多くため込むことができます。
イーグルファイバーはろ材にポリプロピレン製の長毛繊維を用いることで、空隙率90%以上を実現します。ろ過砂などの粒状ろ材に比べて、空隙率が約2倍となります。
加えて、長毛繊維ろ材を上下の巣板に芯紐で固定させ、繊維ろ材の束を形成するため、ろ層の空隙率を更に高めており、高速ろ過と高い濁質捕捉量を実現します。
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高速ろ過が可能 粒状ろ材:LV10m/hに対し、
最大LV80m/hで通水する
ことができます -
濁質捕捉量が高い 粒状ろ材に対し、
5〜8倍の濁質を補捉する
ことができます
イーグルファイバーの特徴
超高速繊維ろ過装置「イーグルファイバー」を導入するメリットとして、廃棄物の削減、コストの削減、省スペース、省資源、メンテナンス時間の短縮、省エネの6つがあります。
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省資源 省エネ
原水の濁度が変動しても、安定した水質を確保できます。
たとえば、以下のようなケースでも安定したろ過処理を行うことが可能です。
・急な豪雨による河川水の濁り
・時間によって濁度が変動する工業用水 -
省スペース 省エネ
設置面積を在来型(砂ろ過器)の1/4程度に省略できます。
従来の砂ろ過器と比べ装置が小型化しているため、限られたスペースでも設置でき、エネルギーの削減にも繋がります。
これにより、新しい機材や設備を導入する際の自由度を高められます。 -
省コスト 省エネ
従来の砂ろ過に必要な沈殿槽を省略することで、導入運用コストの削減や、エネルギー資源の削減に貢献できます。
また、メンテナンスが簡単になるほか、現場作業員の方が操作や管理しやすくなります。 -
省コスト 省時間
ろ材がカートリッジ式のため、従来より簡単に交換・立ち上げできます。
メンテナンスコストの削減、メンテナンス時間の短縮に貢献します。 -
省廃棄物
砂ろ過塔の場合と比較して、廃棄物量を1%以下に低減でき、コスト削減・作業負荷低減に繋がります。
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