CO2排出量の削減

地球温暖化対策に向けた省エネルギー、及びCO2排出量削減に積極的に取り組んでいます。住友重機械エンバイロメントがご支援したCO2削減事例をご紹介します。
メンブレン式高効率散気装置「ミクラス」でCO2削減

メンブレンに特殊シリコンゴムを採用したことで酸素溶解効率、メンテナンス性、耐久性の向上を実現しました。
高効率散気装置「ミクラス」の特徴
- 高い酸素移動効率
- 従来の散気装置と比較し、ブロワの空気量を削減します。ブロワの省エネには不可欠
- 優れた耐久性
- 特殊シリコンゴムとスリット気孔の採用で長寿命化を実現
- 更新コストも大幅減
- メンブレン部のみの更新で大幅なコスト縮減と工期短縮
CO2削減効果の試算
試算条件
流入水量 | 48,000m3/日 |
---|---|
原水BOD濃度 | 400mg/ℓ |
処理水BOD濃度 | 20mg/ℓ |
水温 | 35℃ |
曝気槽容量 | 20,000m3(水深5m) |
MLVSS濃度 | 3,500mg/ℓ(MLSS 5,000mg/ℓ) |
消費電力量の比較
曝気装置 | 表面曝気装置 | 従来型散気装置 +ターボブロワ |
ミクラス +ターボブロワ |
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酸素供給性能 | 2.2kgO2/kWh | - | - |
必要空気量 | - | 621m3/min | 339m3/min |
曝気装置/ブロワ仕様 | 45kW×18台 | 190kW×4台 | 225kW×2台 |
消費電力 | 19,440kWh/d | 18,240kWh/d | 10,800kWh/d |
CO2排出量の比較

メンブレン式高効率散気装置「ミクラス」についてご説明したカタログです。
嫌気性排水処理システム「バイオインパクト」でCO2削減
地域や工場で発生する廃液中の有機性物質からメタンガスを取り出し燃料と使用することで、外部購入の熱や電力エネルギーの使用量、CO2排出量を削減します。
クラフトパルプ製造工程での事例
課題
- 未利用バイオマスの有効利用
- エネルギーの削減
- 環境負荷の低減
解決策
- メタノール成分を含み有機性物質濃度の高いクラフトパルプ廃液処理に嫌気性処理システムを適用させることでバイオガスをして代替エネルギーとして活用。
- 脱臭処理にかかる蒸気と電力をカット。さらに排水に必要な好気性処理の負荷を低減し必要な電力を低減。
- 化石燃料をバイオマス燃料で代替することでCO2排出量の削減(15,000t-CO2/年)に寄与。さらに、好気性処理で発生する余剰汚泥も減ることで環境負荷を大幅に低減。


嫌気性排水処理システム「バイオインパクト」についてご説明したカタログです。