膜分離活性汚泥法(MBR)

標準活性汚泥法と膜分離活性汚泥法(MBR)の違い
従来の標準活性汚泥法の沈殿槽は、活性汚泥の沈降性が悪くする「バルキング」が発生した場合に固液分離が不十分となり、処理水に多量のSSが混入することがあります。一方、膜分離活性汚泥法(MBR)は、曝気槽内に孔径0.1~0.4μmの精密ろ過膜を設置して固液分離を行うことでSS流出がない処理水を得ることができます。
MBR:Membrane Bio Reactor

膜分離活性汚泥法(MBR)の特長
膜分離活性汚泥法(MBR)は「処理水が清澄」「曝気槽の汚泥濃度を高くしても問題なく、曝気槽の大きさを1/3~1/2程度にまでコンパクトにできる」「沈殿槽も不要なため、設備全体の省スペースを化を図れる」「フローがシンプルで運転管理が容易」等の特長があります。
また、水量が増えた場合、一般的には曝気槽と沈殿槽を増やす必要がありますが、膜分離活性汚泥法(MBR)の場合は「膜ユニット」を増やすことで対応できるというメリットもあります。
- 設置面積が少ない
- 水質が極めて良好
- 運転管理が容易
- 流入汚水の負荷変動に強い
- 曝気槽がコンパクトで濃縮槽・沈殿槽が不要
- 生物処理で高度処理同等の水質(中水利用可能)
- ろ過圧力と汚泥濃度のみ監視
- 汚泥性状に左右されず、低負荷にも対応
膜ユニットの特長
膜分離活性汚泥法(MBR)の膜ユニットは、孔径0.1~0.4μmの精密ろ過膜(MF膜)を使用しており、大腸菌等の極めて細かい有機性物質も確実に分離することができます。
精密ろ過膜(MF膜)を使用した「膜カートリッジ」を重ね合わせて「膜ユニット」を構成。膜モジュールを複数個水槽内にセットし、「膜ユニット」として使用できます。

膜分離活性汚泥法(MBR)導入イメージ
「既存の曝気槽内に膜ユニットを設置」「曝気槽と連結した別槽に膜ユニットを設置」等により、排水処理設備のリノベーション、延命化・機能向上が実現可能です。


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