関西エアポート株式会社
技術本部 特殊設備部 特殊設備部長
彦谷 茂幸 様
関西エアポート・彦谷氏:関西国際空港は、大阪湾という閉鎖性水域に建てられています。閉鎖性水域は水の入れ替わりに時間がかかり、水質汚濁問題などが発生しやすい環境です。このため大阪湾への放流される処理水に対して、厳しい水質規制が課せられています。約30年前の関西国際空港の建設当初から、私たちには「環境への負荷低減に取り組む」という考えがあり、最新技術を有した下水処理場をモデルにして浄化センターを設計、建設し、運用を開始しました。
また浄化センターの特徴として、法的に下水処理場でなく、浄化槽という位置づけになっております。日本で最大の浄化槽です。加えて当時から循環型社会の構築に寄与するという観点より、下水処理水の高い再利用率を誇る設備となっており、供用開始以来約30年稼働しています。