生産プロセス用 超高速凝集沈殿槽「スミシックナー」
コンパクトで高性能
生産プロセスに使用される精製用シックナー
生産プロセス用 超高速凝集沈殿槽「スミシックナー」は、塩水精製や苛性ソーダ回収、水酸化マグネシウム製造等のプロセスで固液分離設備として多数の納入実績を有している装置です。
特長としては、凝集槽を装置内に設け(ミキシングチャンバ)、良好なフロックを形成したのち独自の回転するディストリビューターで均一にフィードし水面積を有効に活用することでコンパクト化を実現した凝集分離装置です。
生産プロセス用 超高速凝集沈殿槽「スミシックナー」についてご説明したカタログです。
生産プロセス用 超高速凝集沈殿槽「スミシックナー」の特長
独自のミキシングチャンバーとディストリビュータ構造で大幅な省スペース化を実現。イニシャルコスト、維持管理コストの低減が期待できます。塩水、緑液、水酸化マグネシウム等の生産ラインに適用でき、幅広い納入実績があります。
槽内のミキシングチャンバーで高分子凝集剤と反応させるため凝集槽が不要。省スペース化を実現し、狭い敷地でも設置できます。
薬品注入口を複数備え、注入口ごとに薬品の種類や量、注入タイミングを調整できる「ポリマー多段注入」を活用することで、使用する薬品量を従来より抑えることができます。
事前に原料をご提供頂き、弊社の研究施設にて、沈降性の高い凝集フロックが生成できるスミシックナーの設定や薬品量などを、厳密に検証したのちに、現地でジャーテスターを用いて再現性を確認します。それによって、実機でも沈降性のよいフロック生成を実現します。
ディストリビュータが回転することで、流入水が槽内で均一分散。槽内に均等な上昇流が発生し、汚れが混じらない清澄な処理水が上部越流堰より流出されます。
レーキアームによって水道を作ることにより、水分が抜けやすくなり、高濃度の汚泥に凝集することが可能です。(ピケットフェンス)
そのため汚泥処理費削減につながります。
さらなる清澄分離が可能
凝集剤を含む原水をスラッジゾーン下部から流入させてスラッジ流動層(スラッジブランケット)を形成させます。小さなフロックが大きなフロックに補足され上澄水が一段と清澄になります。均一な流動層を維持する為には均等な上昇流が前提であります。
塩水精製
原塩を溶解した塩水を「スミシックナー」で凝集沈殿させて不純物(Ca、Mg等)を取り除きます。従来のクラリファイヤーに比べて省スペース化が図れるので既存設備内への更新や増設を行えます。従来のクラリファイヤーと比べて槽内面のライニング面積が少ないため、補修のための維持管理費用の低減や設備の停止期間の短縮が図れます。
苛性ソーダ回収
「スミシックナー」を用いて、パルプの蒸解工程から排出される粗緑液から不純物(未燃カーボン等)を除去します。「スミシックナー」で得られた清緑液は苛性化槽で石灰と反応させアルカリ回収反応を行い白液シックナーで苛性ソーダと炭酸カルシウムを分離します。回収された苛性ソーダは再び蒸解工程で利用されます。「スミシックナー」の採用で清緑液の清澄度が高く苛性化率も向上するため効率的にアルカリを回収できます。
水酸化マグネシウム生成
原水を反応槽に入れて析出させた後に、「スミシックナー」で凝集させて水酸化マグネシウムを沈降分離します。「スミシックナー」は濃縮性に優れるため、引き抜かれた水酸化マグネシウムを洗浄する設備の小型化や洗浄水の削減に寄与します。
加えて従来のシックナーに比べて省スペース化が図れると共に、容積が少ないため品種の切り替えも容易に行えます。
生産プロセス用の「スミシックナー」は塩水精製、苛性ソーダ回収、水酸化マグネシウム製造等、幅広い納入実績があります。
凝集沈殿装置についてご検討や情報収集を進めておられましたら、経験豊富なスタッフがお客様の状況を丁寧にヒアリングしご相談にお乗りします。お気軽にご相談ください。
生産プロセス用 超高速凝集沈殿槽「スミシックナー」についてご説明したカタログです。