廃棄物削減
汚泥排出量削減による維持管理費の低減とCSRへの貢献
排水処理において発生する汚泥量を減らすことはランニングコスト抑制の他に、事業活動によって生じる廃棄物を削減する社会課題への取組みへ寄与します。住友重機械エンバイロメントがご支援した廃棄物削減事例を紹介いたします。
高効率担体式生物膜処理装置(MBBR)「エアロインパクト」を用いた
汚泥減容システム
高効率流動床式生物膜担体処理システム(MBBR)「エアロインパクト」を用いることで、排水処理設備の省スペース化と機能効率化に加えて余剰汚泥の大幅な削減が可能です。
MBBR:Moving Bed Biofilm Reactor
システムの特徴
- 汚泥処分コストの削減
- オゾンや薬品を使用せず、生物のはたらきで汚泥を減容
- 省スペース
- 標準活性汚泥法に比べて高負荷で運転が可能なため、設置面積を削減
- 運転管理が容易
- 流動担体を用いた処理のため、曝気槽の汚泥濃度や沈殿槽の汚泥界面の管理は不要
高効率担体式生物処理装置(MBBR)「エアロインパクト」を用いた汚泥減容システムについて説明したカタログです。
初沈汚泥の可溶化による廃棄物削減とエネルギー回収
嫌気性排水処置システムに可溶化設備である「SAT-Chel(サットケル)」を組み合わせることで、廃棄物の削減、エネルギーのさらなる回収を行います。廃水に含まれる有機性固形物を処理設備の最前段に設けられる初沈装置や加圧浮上装置で分離し、その分離した固形物を熱アルカリ処理により可溶化することで、嫌気性処理設備での排水含有有機性物質の分解率を上げます。嫌気性排水処理システムで生成するバイオガスの発生量を増加させエネルギー回収量を増やし、且つ、後段好気性処理の有機性物質負荷量が減少されるために余剰汚泥の発生量も削減します。
可溶化設備「Sat-Chel(サットケル)」+メタンガス回収システム導入効果
初沈引抜汚泥(または浮上分離汚泥)を対象に可溶化処理を実施。
酒類製造工場の導入実績から、初沈汚泥搬出量の約45%削減が実現された。
また、可溶液1m3あたり0.14Nm3のバイオガスが生成された。バイオガス1Nm3あたり4,700(※要確認)kJの熱量回収となる。
後段の好気性処理では、BOD負荷量削減、有機汚泥比率の割合減少効果も含めて日量45%削減された。
可溶化設備「Sat-Chel(サットケル)」について説明した技術資料です。
廃棄物削減について、ご検討や情報収集を進めておられましたら、
経験豊富なスタッフがお客様の状況を丁寧にヒアリングしご相談にお乗りします。お気軽にご相談ください。